TT-エルバリウムのご紹介

TT-エルバリウムは、植物を圧搾・乾燥したものを貼り付ける為の台紙です。

植物を研究する施設のほか、個⼈や学校の授業などでも作成したことがある⼈もいるかもしれません。
植物標本は、植物の研究に⽋かすことのできない資料です。⼀度、台紙に貼り付けてしまうと、向こう100〜200年その状態のまま保管・研究が⾏われることもあります。
そのため、厚い紙であれば何でもいいということではなく、適した性質の台紙で管理することが⼤切です。TT-エルバリウムはその台紙として優れた性質を持っております。

国⽴科学博物館 植物研究部の⽥中伸幸博⼠らの論⽂において、標本台紙に適する性質を以下の通りまとめられております。

「標本台紙に適する性質は，保存性のほか，(1) ⾊が純⽩でなく，落ち着いていること，(2) 縦⽅向にコシがあり，しなりにくいこと，(3) 軽量であること，(4) 繊維が低密度でクッション性があること，(5) 接着剤との相性が良く，スタンプやペンのインクが滲まないこと，などが挙げられよう．」

TT−エルバリウムはすべての項⽬をクリアしています。

TT-エルバリウム 特徴

1. 01中性紙（弱アルカリ性）

2. 02オフホワイト⾊なので、写真撮影がしやすい

3. 03紙にコシがあり、縦の⽅向にたわみにくい

4. 04低密度のため、クッション性がある

5. 05接着剤・⽷とも相性がよく、鉛筆やペンがにじまない

6. 06A3ノビサイズ(300×430㎜)で在庫販売しているので入手しやすく、使い勝手が良い

台紙は乾燥した植物と⼀緒に収蔵庫へ保管されます。経年劣化による変⾊や耐久性が損なわれてしまうと、標本作業のやり直しが発⽣してしまうかもしれません。TT-エルバリウムは硫酸バンド、ミョウバンいずれをも添加しない中性紙（弱アルカリ性）です。ラミントンテープとの熱接着での相性も良く、鉛筆やペンで書き込むことも可能です。

サンプルもご⽤意しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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引⽤⽂献

⽥中伸幸ほか . 2022. 「植物標本台紙に適した洋紙についての検討」植物研究雑誌97(6): 340‒346

Nobuyuki Tanaka . 2022. Evaluation of Papers Suitable for Mounting Herbarium Specimens. Journal of Japanese Botany 97(6): 340‒346 (in Japanese).