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紙とデザイン 第2回(2009.06.30) ▲オススメ製品トップへ
New特レーブル輝き×ブックデザイン 新上ヒロシ氏をたずねて 3/3 紙とマンガと読者の将来

ブックデザインをとりまく状況



出版不況といわれる中、特殊紙という一般紙より高価な紙を使用することについて、また紙を選定することについて伺いました。

紙の選定基準はやはり予算です。編集さんはマンガの力を信じているので、これまでのコート紙のPPでやってこられたという自負もあります。一方、出版不況だからこそ紙を考えるという動きが出ています。

僕としては、紙はデザインの一部なのでこだわりたい。マンガの宿命として重版をかけないといけない。それは十分わかっているので、1巻目が勝負!と思っています。

紙媒体の今後についてたずねました。

マンガをwebで展開する動きもありますが―たとえば『モーニング・ツー』ですが、流通が間に合わない読者に向けたもので、けっして本という形態を捨てたわけではないと思います。

そもそも単行本を買ってくださる読者は、手元に置くことの価値を求めている、と思うんですね。だから紙の選定はもっと大事にされて良い。たとえば杉浦康平さんは、自分が装丁した本の奥付にどの紙を使用したか記していらした。そうやって、大事にしていきたいですね。

マンガと読者の将来

今後のマンガの読者像を話し合ううちに、教科書のアートディレクションをされていると伺いました。小学1.2年生を対象とした生活科の教科書*(光村図書出版)です。山下和美さんのマンガが掲載されています。

マンガを挿絵としてではなく、主要なコンテンツとして使おうと。やはりコマ割とか、状況を表す力がマンガは独特です。生活科という小学1.2年対象の教科でマンガをもちいると、生徒に訴えかける力があります。

そして何より1人でも多くの生徒に教科書の読者になってもらいたい、と思いながらつくりました。

そのほか、今後トライしたいお仕事について伺いました。

かつての名作―『はだしのゲン』や『まんが道』など―を豪華版や文庫版ではなく、新装版として出すお手伝いがしたいです。

それとマンガ雑誌の仕事にもっと関わって、雑誌をどんどん作っていきたいです。マンガの基本はマンガ雑誌だと思うんですね。雑誌が元気じゃないと単行本が作れませんからね。

紙業界に求めること、を伺うと「見本帳だけでなく、コミュニケーションを密にとれる紙プロデューサーのような人が欲しい」とのことでした。

人なつこい新上氏、居心地のよい事務所ナルティス。人と人とのつながりを大切にして、マンガ作品と読者をつなぐブックデザインをされているのだと感じました。
貴重なご意見を有り難うございました。
(取材日2009.06.12 於株式会社ナルティス)


*新上氏がアートディレクションをした
教科書
光村図書出版
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/top.asp
『せいかつ上みんなだいすき』
『せいかつ下みんなともだち』
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/
kyoka/seikatu/

 

 

 











取材協力:株式会社ナルティス
マネージャー 上野友美氏

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