TTトレーディング: 2008年8月アーカイブ

第2回JHKシンポジウムは、江戸東京博物館で1029日(水)に開催。

 

図書館・アーカイブズにプリザベーション・マネジメントを着地させるには

           ―調査と計画、そして実行」のケース・スタディ―

 

JHKsympo.jpg     JHKsympoex.jpg

 

 写真は、昨年のシンポジウムと併催された企業展示の様子です。

 

前回(昨年10月)は、「なにを、なぜ、どのように保存するのか」を標語に、中・長期的、体系的な資料保存計画の構築について6名の講師の方にお話しいただきました。図書館の酸性紙による蔵書の劣化問題以後、我が国の資料保存は、技術論に偏って進められてきたのではないか、との反省に基づき、「プリザベーション・マネジメント」についてを講演いただきました。テーマは好評を得て、定員300名を大幅に超え、380名の参加者がありました。

 

今回は、このような考え方を、資料保存の現場でどのように根付かせるかという実践的な内容のシンポジウムで、5本の発表があります。一本目は、海外から、カリフォルニア大学バークレー校図書館・保存部長のバークレー・オグデン氏を迎え、資料保存のマネジメントについて講演いただきます。

 

二本目以降は、国内からで、国立国会図書館が実施した(1950年~90年までに刊行された)和図書の劣化調査の報告です。国会図書館では、利用頻度の高い図書資料を、閲覧や複写など日常の利用に耐えうるか、という視点で、本文用紙のpHだけでなく、物理的強度や変色度合、製本構造まで調べました。

 

三本目は、東京大学経済学部図書館から、山一證券資料の整理と公開についてお話しいただきます。同図書館が所蔵する企業資料としては最大規模で、巨大証券会社の創業から破綻にいたるまでの膨大な資料を整理・公開中です。

 

四本目は、(財)元興寺文化財研究所から、資料の状態調査と活用について講演いただきます。単に調査で終わるのではなく、結果を活用できる体制についてお話いただきます。

 

最後は、「小規模な図書館の資料保存」と題して、(財)石川文化事業財団 お茶の水図書館からの報告です。同館は昨年、年史『お茶の水図書館の60年』(A4判、121p、2007121日発行)を刊行しました。この中で、「過去から未来へ繋ぐ"利用のための資料保存"」と題して、資料保存の基礎技術の導入と実践について詳しく述べています。

 

■シンポジウム講演者とタイトル

Barclay Ogden カリフォルニア大学バークレー校図書館・保存部長

「資料保存のマネジメント ―ニーズ・アセスメントとリスク管理に基づく―」

 

・村本聡子 国立国会図書館 資料保存課 保存企画係

「国立国会図書館所蔵資料の劣化に関する調査」

19501990年刊行の和図書について―

 

・伊藤正直 東京大学大学院経済学研究科 経済学部教授

・矢野正隆 東京大学経済学部 資料室 特任研究員

「山一證券資料の整理と公開」

 

・金山正子 財団法人 元興寺文化財研究所 記録資料調査修復室

「アーカイブズの資料保存― 状態調査とその活用」

 

・佐藤祐一 財団法人 石川文化事業財団 お茶の水図書館

「小規模な図書館の資料保存 ― これまでの20年、これからの10年」

 

講演の合間には、20社が出展するJHK会員企業の展示会と関連書籍の販売も行われます。

(神谷)

 

お申し込み・詳細はJHKホームページで : http://www.e-jhk.com/

 

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佐多商会P.G.I.がアイテム数930以上のオンラインショップをオープン

  PHIshop.jpg   

佐多商会フォトギャラリーインターナショナル(P.G.I.)は、1979年に、写真専門のギャラリーとしてスタートしました。芸術写真を扱う店としては、わが国の老舗です。写真という媒体は、保存環境に左右されやすい脆弱な材質の一つです。P.G.I.は、当時からアメリカなど海外の写真保存用品を輸入し、国内で販売していました。弊社も国産の保存用品の開発では、多くの助言をいただいています。

 

 

 

 

 

P.G.I.は、2008820日にオンラインショップを開設しました。扱い商品は、額縁のマウンティング・ボードや、フレーム、テープ、接着剤などをはじめ、保存用封筒や箱などの「保存・額装用品」と「写真材料」や写真集などの「書籍類」などが中心です。写真の展示から保存まで、ほとんどの商品はこの店で揃いそうです。

「オープン時のアイテム数は930を超えています。ショップが保存用品の窓口になれるよう、これからも取扱商品を増やしていきたい」(P.G.I. 西丸雅之さん)

 

P.G.I.のオンラインショップは、関連する商品やサービスを備えた写真保存のワンストップ・ショップです。

 

P.G.I.オンラインショップ:https://www.pgi.ac/cart/

 

 

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開館して8カ月の長野市公文書館

 

0885日に全史料協関東部会が定例研究会を長野市公文書館で開催しました。公文書館の概要などをレポートします。

 

koubunshokanzenkei.JPG■公文書館概要

長野市公文書館(写真1)は、善光寺に隣接する城山公園内に、もとNHK長野放送局の建物を利用して071120日に設置されました。周辺には、少年科学センターや動物園、長野県信濃美術館などがあります。全国の地方自治体で51番目、県内では県立歴史館、松本市文書館に次いで3番目の公文書館になります。1991年に市誌編さん事業を開始し、03年に「公文書館の整備」を提言、07年に開館しました。

 

 

 組織上では、公文書館は総務部庶務課の情報管理室に属しています。施設総面積は約407㎡で、職員は正規2名と嘱託9名の計11名。業務分担は、専門主事(嘱託4人)が資料選別・収集・整理・利用案内・調査研究・普及などで、補助員(嘱託4人)が、資料整理・利用受け付けなどとなっています。所蔵資料は、古文6,783点、公文書12,288点を含む65,564点です。定期刊行物『市誌研究ながの』を年に1回発行しています。

 

                           ■収集・整理

hotikisu.JPG公文書は、「市役所文書」と(長野市と合併した)旧市町村役場の「旧役場文書」に分かれます。市役所文書は、第二次大戦前の資料が1965年の庁舎移転に伴い処分されており、863点と少ないですが、旧役場文書は約1万点あります。これらの資料は、燻蒸後にホコリ払いとホチキス取りをします(写真2)。(写真3は、取り外した大量のホチキスコレクション) 解体した文書は、コヨリで留めて、劣化の進みやすい青焼きや感熱紙などはコピーし綴じなおします。旧役場文書は、一点ずつ中性紙ボードで箱を作り、表題と資料番号をプリンタで印字しています(写真4)。

 

 

 

hotikisukorekushon.JPG hozonbako.JPG

 

古文書はマイクロフィルムに撮影し、紙に焼いて利用してもらっています。書庫は温湿度管理が十分ではないため、マイクロフィルム(PETベース)は館内でも比較的安定したスペースを見つけて収蔵しています(写真5 中性紙保存箱に入ったマイクロフィルム)。

maikuro.JPG 

 

■今後の課題

書庫スペースが不足していることや、館が組織として機能する体制、本庁の公文書を収集する仕組み作りなどが課題です。対外的には、市職員や市民への公文書館の周知や一日2名程度の利用者をさらに増やすことなども今後のテーマです。資料の整理では、わかりやすい資料目録の作成や原本の簡便な保存修復、紙資料の複製・デジタル化なども検討課題になっています。(神谷)

 

 

長野市公文書館:〒380-0801 長野県長野市箱清水1-3-8 長野市城山分室内

TEL 026-232-8050   FAX 026-232-8051

URL

http://www.city.nagano.nagano.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=11817

 

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学術専門図書館のマイクロ保存対策

 

microhozon080801.JPG 

東京大学東洋文化研究所図書室(以下東文研)では、16,000本を超えるマイクロフィルムを所蔵しています。図書チーム係長の田崎淳子さんは、074月の資料保存セミナー「ビネガー・シンドローム-お宅は大丈夫?」への参加をきっかっけに膨大なフィルムコレクションの状態調査を実施しました。それまで、マイクロフィルムは十分な保存対策をしていませんでした。調査結果によると、保管環境が悪かったことやTACベースのフィルムに酸性劣化が始まっていることなどがわかりました。

 

以下は、0881日に開催された、日本図書館協会 資料保存委員会 保存管理チーム主催の第9回資料保存セミナー調査から計画へ⑥「マイクロフィルムの保存対策-まずはサンプル調査から-」で発表された田崎さんのお話**をもとに、筆者(神谷)が再構成したものです。

 

■TACベースフィルムの劣化

90年代初期まで、マイクロフィルムの支持体はTAC(トリアセテート)でした。TACは、高湿度環境に置かれると、長い時間に水分と反応(加水分解)して酢酸を発生させます。温度が高かったり、金属缶などの密閉容器に入れたままにしておくと、酢酸が触媒となりさらに劣化がすすんでしまいます。症状は、すっぱい臭い(酢酸臭)がしたり、フィルムに波打ちやべとつき、白い粉の析出などです。これらは、「ビネガー・シンドローム」と呼ばれています。

91年の高分子劣化国際シンポジウムでTACベースの加水分解が報告され、2年後の新聞報道により社会的関心が高まり、ISOの保管条件の見直しや、支持体のPET(ポリエステル)ベースへの移行が始まりました。

 

■TACベースの保存対策

永久保存の場合、TACベースの温湿度保管条件は、21度C以下、1540%RHといわれています。劣化の進行を遅くするために、ガス吸着材や乾燥剤を使うことも推奨されています。

TACベースの劣化は、いったん症状が出ると止めることができません。すでに劣化が始まっているフィルムは、中性紙の帯や箱に入れ替える作業が必要になります。密閉容器にとじ込めないことも大切です。長期保存したいTACベースフィルムは、PETベースに画像を移し替えることが先決ですが、まとまった複製経費が必要になり、迅速な対応が難しいという面があります。劣化したフィルムは別置しなければなりません。

現在のマイクロフィルムは、すべてPETに切り替わっていますが、写真や映画フィルムなどには未だにTACが使われています。

 

■東文研のマイクロフィルムの一次調査

マイクロフィルム状態調査のプロセスは、二段階に分かれます。一次調査は、ランダム・サンプリング法***による、A-Dストリップ****を用いたサンプル調査です。酢酸臭の認識はありましたが、どのくらいの絶対量なのかを知るためにも調査が必要でした。結果、酸性劣化の臨界点を超えているものがTACフィルムで20%を超えていました。また、本来、ネガとポジは保管条件を変えなければならないところを同じ場所に混在させていることも問題でした。(ネガは、長期保存用として湿度の低い環境に保管し、ポジは利用のために閲覧室の湿度に近い環境に置かねばなりません)

ほかにも、常温・密閉環境によるTACフィルムの劣化が判明しました。ネガ229本とポジ403本の合計632本の調査には、のべ30時間かかりました。

 

一次調査の結果をもとに図書委員会に報告・要望を提出し、予算要求。高温多湿なインドネシア国立図書館での調査例と比較しても結果が悪いと説明し、理解を求めました。0711月に学内開催した「第3回アジア古籍保全講演会」ではサンプル調査の結果も発表。

 

■二次調査

全点を調べる二次調査は、専門業者を頼んで一日4名で1.5か月掛かりました。TACとPETの割合や目視によるフィルムのリード部分の調査などです。TACベースは、イオン化していない酸を表す「遊離酸度」も測り、フィルム巻き芯の材質や形状も調べました。この結果、劣化フィルムは、一次調査とほぼ変わらない割合であることも判明しました。

 

■成果と課題

いちばんの成果は、劣化したTACベースのネガフィルムをPETフィルムに複製し、当面の問題が回避できたことです。

課題の一つは、保存環境の整備です。保管スペースを確保できましたが、コストのかかる空調を導入できず、エアコンによる管理ができないかを検討しています。ほかにも、二次調査の詳しい分析や手つかずのマイクロフィッシュの状態調査などいくつかの課題が残っています。(神谷)

 

 

*「ビネガー・シンドローム-お宅は大丈夫?」:第4回の資料保存セミナーの記録。

http://www.jla.or.jp/hozon/hozonkanri/seminar20070411_resume1kaitei.pdf

 

**「マイクロフィルムの保存対策-まずはサンプル調査から-」のレジュメ:

http://www.jla.or.jp/hozon/hozonkanri/seminar20080801resume.pdf

当日のレジュメ以外では0711月発表の「東洋文化研究所マイクロフィルム状態調査」の資料もあり。

 

***ランダム・サンプリング法 : http://www.hozon.co.jp/random_sampling.htm

(有)資料保存器材の木部 徹氏が紹介した。図書館資料の劣化調査に的をしぼった、統計学に基づいた調査法でCarl Drott1969年に発表した。

 

****ADストリップ:フィルムの酸性劣化を色の変化で簡易測定する試験紙。

米国、IPI(Image Permanence Institute:画像保存研究所)が開発。国内では、国際マイクロ写真工業社などが販売。 国際マイクロ写真工業社: http://www.kms.gol.com/

 

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今年の「画像保存セミナー」は拡大版で、10/3031の二日間開催

 

 

shasingakkai080811.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(社)日本写真学会が主催する画像保存セミナーは、開催25周年を記念して二日間にわたる拡大版で催されます。今回は、画像保存研究の世界的権威で米国ロチェスター工科大学 画像保存研究所*(略称 IPI)所長のジェームスM・ライリー氏の二回の講演があります。10/30の特別講演は、"The Past and Future of Photograph Preservation"と題し、ご自身の三十年以上の画像保存の研究を振り返るとともに、近年著しい進化を続けているデジタル画像についても保存技術や取り組み方のお話があります。

10/31の講演は、"An Overview of Recent Advances in Photograph Preservation"という題で、米国の主要な画像保存研究機関の最近の研究成果の解説があります。

 

このほかにも、東京都写真美術館館長 福原義春氏の特別講演をはじめ、映画フィルムやデジタルメディアの保存、写真家で清里フォトアートミュージアム館長の細江英公氏らの講演があります。

写真は日本写真学会のトップページです。

 

*画像保存研究所(IPI Image Permanence Institute

http://www.imagepermanenceinstitute.org/index.shtml

 

研究所は、図書館や公文書館、ミュージアムなどへのコンサルティング、コレクションの状態調査や保管環境の調査などを行っている。写真活性度試験(PAT試験)をはじめとした各種分析でも有名。

 

以下は、セミナー概要です。

 

テーマ:-画像保存の過去・現在・未来-

日時:20081030() 31()

場所:東京都写真美術館ホール(東京都目黒区, 恵比寿ガーデンプレイス内)

プログラム

1030()

18:00-18:45 特別講演1

文化的遺産としての写真 -二つの時代に生きて 東京都写真美術館 館長 福原義春

18:45-19:30 特別講演2 

The Past and Future of Photograph Preservation(日本語通訳付)

米国ロチェスター工科大学画像保存研究所(IPI) 所長 ジェームス M.ライリー

1031()

10:00-11:30 講演3

An Overview of Recent Advances in Photograph Preservation(日本語通訳付)

米国ロチェスター工科大学画像保存研究所(IPI) 所長 ジェームス M.ライリー

12:40-13:30 講演4 

光ディスクの寿命推定法とその国際標準化動向 

()デジタルコンテンツ協会高信頼光ディスク活用システム委員会主査 渡部篤美

13:30-14:20 講演5

デジタルを通してフィルムが見える ―― フィルム・アーカイビングの現場から

国立近代美術館フィルムセンター映画室長 とちぎあきら

14:25-15:15 講演6

写真家・美術館から見た画像保存

写真家・清里フォトアートミュージアム館長 細江英公

15:25-16:50 講演7

パネルディスカッション画像保存の現状と将来を考える

<司会> コニカミノルタテクノロジーセンター() 河野純一

 

●参加費用 日本写真学会および協賛学協会々員:6,000円 非会員:8,000円 学 生:2,000

●定員 180

●懇親会 日時:1031() 1730分より(カフェテリア・エスパシオにて) 会費:3,000

●申込方法

日本写真学会のホームページから、申込み可能。参加費の支払いは、郵便振替で。

日本写真学会サイト:http://www.spstj.org/

郵便振替口座番号:00130-6-72818 

164-8678 東京都中野区本町2-9-5東京工芸大学内 ()日本写真学会

●申込締め切り 平成201010()

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『古文書保存・整理の手引き』刊行

 

komonjohozn.JPG 新潟県歴史資料保存活用連絡協議会(略称 新史料協)は、市町村などの職場異動により、初めて  古文書に触れる方々に向けて、入門書『古文書保存・整理の手引き』を刊行しました。古文書担当者は、くずし字が読めたり、歴史的な知識を持っていなければならないというイメージがありますが、この本は、まったくの初心者にもわかるように平易な言葉で書かれています。

 

本の構成は、下記の通りです。

1章「古文書に触れてみる」

2章「古文書をより良い状態で後世に残すために-保存なくして利用なし-

3章「古文書を読んで利用できるようになる」

4章「災害から古文書を守る」

5章「困ったときの一問一答」

終章「古文書の保存整理と地域・行政」

 

 

本書は、古文書とは何か?にはじまって、保存・整理方法のノウハウやくずし字の読み方などを丁寧に解説しています。第4章の「災害から古文書を守る」では、0410月の中越地震と077月の中越沖地震での経験も盛り込まれています。第5章の一問一答は、「古文書借用のトラブルを防ぐにはどうしたらよいですか」「古文書の整理には、どんな道具が必要ですか」・・・など、現場ならではの質疑応答を88項目取り上げ、実践的な内容になっています。(神谷)

「新任職員研修にも使えるよう、職場で役に立つ内容にしました」(新史料協 古文書作業部会座長、新潟市歴史博物館 学芸課 長谷川伸氏談)

 

 

『古文書保存・整理の手引き』

4版、90

発行日:2008331

初 版:800

編 集:新潟県歴史資料保存活用連絡協議会 古文書作業部会

発 行:新潟県歴史資料保存活用連絡協議会

定 価:800円(税込)

購入は、新潟県歴史資料保存活用連絡協議会へ

http://www.lalanet.gr.jp/npa/shinshiryoukyou2/shinshikeijiban.html

 

古文書の保存・整理に関する参考文献は、ほかにも下記のハンドブックがある。

地域文書館の設立に向けて3 『諸家文書の収集と整理』

史料の収集、受け入れ手続きや整理方法の実際を解説。

6判、197

発行日:1992331

地域文書館の設立に向けて4 『地域史料の保存と管理』

地域史料とは何か?をはじめ、文書館施設や設備、史料の管理・保存対策などを解説。

6判、185

発行日:1994331

編集・発行は、埼玉県地域史料保存活用連絡協議会(埼史協)。

問い合わせ先は、埼史協(〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂4-3-18 埼玉県立文書館内 TEL 048-865-0112 FAX 048-839-0539

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国会図書館が、第19回新刊資料中性紙使用率調査結果(簡略版)を掲載

 

data_preserve17.jpg国立国会図書館では、1985年以来、国内刊行資料の中性紙使用状況を調査しています。  当初は年  1度、2000年以降は2年毎に実施。計測方法は、初めは平板ガラス電極型pH計とpH試験紙を併用していましたが、95年からは、pHチェックペン(日研化学研究所製)を使用しています。

 

民間出版物の中性紙使用率は、88年に8.4%でしたが、89年以降に中性紙化がすすみ、02年には、90%を超えました。官庁出版図書も、95年以降急速に中性紙化がすすみ、02年には90%を超えています。今回の調査では、民間出版物の中性紙使用率が95%以上でした。雑誌などの逐次刊行物も95%を超え、同館では、当初の調査目的を達成したということです。

 

 「今後は、(チェックペンを使えない)コート紙を使用した刊行物や、脱酸処理をはじめとした各種保存対策、再生紙の調査などが課題」(国立国会図書館資料保存課の話)

 

簡略版は資料保存のページ(下記)に、詳報は、08720日発行の国立国会図書館月報No.568号をご覧ください。月報のpdf版は9月にホームページにアップされる予定です。(神谷)

 

国立国会図書館 : http://www.ndl.go.jp/index.html

調査結果(簡略版)のページ : http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data_preserve17.html

 

※日研化学研究所 : http://www.nikken-chemical.co.jp/index.php

印刷・製版機材及びその関連資材の研究開発と製造をしている。

同社のチェックペンに使われているpH指示薬は「ブロモクレゾールパープル」。

pHチェックペン以外にも、pH値の簡易測定ができるテスターペンやリグニンを判別する上・中質紙チェックペンなども製造。

 

このほかにも、国内で購入できるチェックペンは、指示薬に「クロロフェノールレッド」を使ったAbby ph pen(販売はプリザベーション・テクノロジーズ・ジャパン)や「ブロモクレゾールパープル」を使った中性紙チェックペン(販売は国際マイクロ写真工業社)などがある。

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Dnavi国会図書館のデータベース・ナビゲーション・サービス(Dnavi

 

DNAVI.JPGDnaviは、国立国会図書館(NDL)が2002年後半から始めた実験事業です。このサイトは、インターネット上に存在するデータベースの書誌情報(メタデータ)を作成し、学術研究をはじめ、さまざまな研究・調査などに役立ててもらおうというもので、"データベースのデータベース"とも言われています。収集対象は、日本国内のウェブサイトで無料公開されているものに限られています。088月現在で11,000件が登録されています。データの分類方法は、「日本十進分類法(NDC)」とインターネット情報の「NDL資源タイプ」の二つです。ユーザーはタイトル、作成者、内容説明などから検索することができます。

 

ワールド・ワイド・ウェブ上には数十億のウェブページがあるといわれていますが、有用で貴重な情報資源の多くは、深層ウェブ(Deep Web)にあることが多く、表層ウェブ(Surface Web)の約550倍との試算もあるそうです。これらの膨大な情報資源を有効に活用できるよう、深層ウェブ(個別のデータベース)に直接リンクを張って紹介するものです。(「サービスの概要」より抜粋)

 

Dnaviに収載してもらうには、データベースの名称とURL,作成者をNDLにメールします。担当者が内容を確認した上で正式登録となります。弊社の資料保存のページ「デジタルもんじょ箱」も「資料の収集、資料の整理、資料の保管」のカテゴリに登録されました。(神谷)

 

Dnaviトップページ : http://dnavi.ndl.go.jp/bnnv/servlet/bnnv_user_top.jsp

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