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本書は、古代ギリシアや近代イタリアの絵画修復の歴史を振り返りながら、修復の技術や考え方の変遷をまとめたものです。201411月に京都大学大学院人間・環境学研究科に筆者が提出した博士論文「保存修復の技法と思想―チェーザレ・ブランディ(4906-1988)の介入論理を軸として」が本書のもとになっているそうです。巻末には絵画修復にかかわる用語集(57語)もついています。

 

チェーザレ・ブランディは、1939年ローマに中央修復研究所を創設し所長を務めたのち、大学で美術史などを教えていた方です。同氏が著した"Teoria del restauro, Einaudi Editore, Torino 1977"は、各国語に翻訳され、その後の絵画修復家に多くの影響を与えています。日本でも『修復の理論』(三元社)という題名で2005年に出版されました。

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

序章「診断」

第一章 洗浄の哲学―可逆性

1 「ここに、特定の「病気」は存在しない」

2 古色再考

3 近現代フィレンツェの修復学

第二章 補彩の技法―判別可能性

1 「再び花開く」こと

2 作者を騙る―贋作、複製、偽造

3 中間色の考案

第三章 甦る芸術の生を求めて―適合性

1 素材の調和へのまなざし

2 副次的なもの(パレルゴン)と保存修復

3 ヴァンダリズムとバーンネット・ニューマン論争

第四章 修復という「嘘/ファンタジー」―最小限の介入

1 介入倫理

2 「不変」の創造は可能か

3 パブリック・アートの救出

第五章 欠落と証言のアーカイヴ―保存修復としてのドキュメンテーション

1 記憶し、救い出すこと

2 ドキュメンテーション制度の起源

3 現代美術への介入

第六章 保存修復学再考―「修復は、一瞬の閃光ではない」

1 ブランディ『修復の理論』のアクチュアリティと応用可能性

2 日本とイタリアの修復学の交差

3 修復における「余剰なもの」「埃」

資料

あとがき

参考文献

用語集

人名索引

 

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『保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』 

 

著者: 田口かおり

発行所: 株式会社平凡社

http://www.heibonsha.co.jp/

発行日: 2015331

判型: A5判、333

価格: 4,800円(税別)

(文責 秋田)

 

 

 

 

 

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