文献: 2012年12月アーカイブ

 

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2011年93日(土)~5日(月)に東京文化財研究所で開催された国際研究集会「染織技術の伝統と継承―研究と保存修復の現状―」は200名を超える研究者・技術者の参加がありました。当報告書は研究集会の参加者に配布されたものです。報告書には講演内容に加えディスカッションも載っています。近日中に東京文化財研究所のウェブサイトにもpdf版の公開を予定しているそうです。(文責 神谷)

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

基調講演

1.染織技法の伝承―技法の変化・置き換え・相互関係― 長崎 巌

2.染織史における復元的研究

  ―江戸時代の小袖に見る染織技法を中心に― 河上繁樹

 

セッションⅠ 染織技術を守る

1.日本における染織技術保護の現状と課題

  ―わざを守り伝えるために― 菊池理予

2.韓国刺繍史とその再現作業

  ―刺繍匠「韓尚洙」の歩み― 韓尚洙・金韺蘭

3.織物技術について、現場からの報告 北村武資

4.染織の王、絹と共に60

  ―刺繍の今昔と伝承の現在と提案―福田喜重

 

セッションⅡ 染織品保存修復のいま

5.メトロポリタン美術館の染織品収蔵管理に携わって

  ―19663月~20038月― 梶谷宣子

6.The Textile Conservation Workshop at the Abegg-Stiftung.

  The History and Present Situation of Textile Conservation in Switzerland

  アベッグ財団におけるテキスタイル保全ワークショップ

  ―スイスにおけるテキスタイル保全の歴史と現状― ベティーナ・ニーカンプ

7.染織品保存修理の理念 小林彩子

8.正倉院宝物にみる染織品の保存修復の歴史 田中陽子

9.染織文化財を伝える―修理の現場から― 城山好美

10.「紋縮緬地熨斗文友禅染振袖」修理の報告 

  ―染屋が修理を始めたら― 矢野俊昭

11.日本刺繍と染織品の修復 岡田宣世

 

セッションⅢ 染織技術へのまなざし

12.Ties That Bind: The Transmission of Shibori to The United States and Beyond

  異文化を結ぶ技法―米国とその他の地域への絞り染めの広がり― シャロン・タケダ

13.Fascination for the Foreign: The Appreciation and Appropriation of 'Exotic'

  外国へのあこがれ―ヨーロッパと日本における"エキゾチック"な

  染織品の受容とその影響― アンナ・ジャクソン

14.室町時代の舞楽装束にみる染織技術

  ―織物にみる糸質・織組織を中心に― 小山弓弦葉

15.絵画史研究は染織技術を明らかにすることができるか

  ―中世職人歌合絵を起点として― 土屋貴裕

 

セッションⅣ 染織技術をつたえる

16.無形文化財工芸技術分野における後継者育成について 佐々木正直

17.イギリスにおける染織品保存修復士の教育 石井美恵

18.大学教育における染織技術の伝承と保存に関する取り組み 深津裕子

 

討 論

 

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『第35回文化財の保存と修復に関する国際研究集会 

染織技術の伝統と継承―研究と保存修復の現状―』

発行日: 20121130

編集・発行: 独立行政法人国立文化財機構 

東京文化財研究所 無形遺産部

非売品

 

 

 

 

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専門図書館協議会は2012619日・20日に全国研究集会を開催し、機関紙『専門図書館』255号が特集を組んでいます。資料保存がテーマの第5分科会は「資料保存・修復の今日的課題を問い直す」というタイトルで下記の方々が講演されました。

 

1.「最悪に備え、最良を計る―被災資料復旧ボランティア活動からの提言」

木部 徹(東京文書救援隊事務局長)

木部氏らは、東日本大震災により被災した資料の復旧のために「東京文書救援隊」というボランティアを結成し、大量の被災資料を対象にした東文救システムを導入しました。修復に関する過去の経験や知識、技術を組み合わせ、被災地の方々が自ら復旧作業ができるようにしたシステムです。これらの導入経過と現状について書かれています。

 

2.「西洋古典資料の保存と修復」

床井啓太郎(一橋大学社会科学古典資料センター)

一橋大学社会科学古典資料センターは、1993年に開始したメンガー文庫のマイクロ化をきっかけにして多数の保存事業を行いました。原物資料に対する処置や保存環境の整備とともに資料保存に対する図書館員の取り組み姿勢などについて述べています。

 

3.「媒体変換の現場(所蔵資料の現在、そして未来のために)

  添野貴史(㈱国際マイクロ写真工業社 MF技術部)

  媒体変換の最前線におけるマイクロフィルムの位置づけや分散管理によるリスクの軽減、マイクロとデジタルの組み合わせによるハイブリッドな保存と活用などについて提言しています。

 

『専門図書館』255

発行: 2012925

判型: B5判、113

発行者: 専門図書館協議会

http://www.jsla.or.jp/

頒価: 2,240円(年間予約 年6回 13,000円)

(文責 神谷)

 

 

 

 

 

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