文献: 2011年8月アーカイブ

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広範囲な材料の寿命(劣化解析、耐久性評価、寿命予測)を研究する「マテリアルライフ学会」。会誌の20115月号では、文化財保存と環境測定を特集、下記3本の「解説」が掲載されています。

 

1.「図書館・文書館の保存環境と測定」 稲葉政満(東京藝術大学大学院保存学専攻)

保存期間の目標設定や紙の劣化モデル、温湿度や有害ガス、大気汚染などについて解説。

2.「文化財の収蔵庫」 本田光子(九州国立博物館学芸部博物館科学課長)

九州国立博物館の空調や災害対策、環境測定など収蔵庫の事例紹介。

3.「屋外石造文化財の環境計測および環境制御」 森井順之(東京文化財研究所保存修復科学センター修復材料研究室研究員)

臼杵磨崖仏(うすきまがいぶつ)を例に、石造文化財の物理風化による劣化や環境測定で保存上の問題点を解明。

 

「マテリアルライフ学会誌」 MAY 2011

発行: マテリアルライフ学会

発行日: 2011531

判型: A487

頒価: 2,000円(送料別)

 

マテリアルライフ学会:

http://materials-life.org/

 

 

 

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本書は、著者が日本近代文学館の館報に1998年から2010年まで連載した「文学館学序説のエスキスのために」がベースになっています。中村 稔氏は全国文学館協議会会長で日本近代文学館名誉館長です。本の内容は、総務・資料・展示の三部構成です。付録には、文学館に関する法律問題や指定管理者として必要な基準について提言が述べられています。

一般には知り得ない文学館の裏側も垣間見ることができるだけでなく、資料の購入や保存についても具体的に解説しており、本のコレクターや愛書家にも役立つ著作です。

 

『やがてこの「エスキス」が後人の手により「序説」に発展し、さらに「文学館学」が確立するための礎石の一となることを、私は期待している』(「資料篇」より抜粋)

(文責 神谷)

 

『文学館を考える 文学館学序説のためのエスキス』

著者: 中村 稔

判型: 四六判、206

発行: 青土社

初版: 2011228

定価: 1,900円(税別)

ISBN978-4-7917-6591-1

 

青土社 『文学館を考える 文学館学序説のためのエスキス』:

http://www.seidosha.co.jp/index.php?%CA%B8%B3%D8%B4%DB%A4%F2%B9%CD%A4%A8%A4%EB

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第1部 総務篇

一、はじめに

二、文学館の使命

三、文学館の建物

四、文学館の職員

五、文学館の財政について

2部 資料篇

一、資料の収集について

二、資料の購入について

三、資料の寄贈について

四、資料の寄託について

五、資料のレプリカ、カラーコピー等の制作について

六、資料収集のための支援体制の重要性

七、資料の寄贈者、寄託者に対する心遣いについて

八、資料の整理について

九、資料の保存について

十、資料の公開について

3部 展示篇

一、何故資料を展示するか

二、常設展は必須か

三、企画展について

四、企画展の制作について

五、展示の構成について

六、展示の仕方について

七、展示設備、展示施設について

終りに

付録

文学館活動に関連する法律問題について

指定管理者適格の判断基準について

あとがき

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本書は、200910月から3回にわたって開催されたフォーラム「日本のMLA連携の方向性を探るラウンドテーブル」(主催 NPO法人 知的資源イニシアティブ)がもとになっています。

1部は、国立西洋美術館、国立国会図書館、国立公文書館の館長の対談です。第2部はMLA(ミュージアム・図書館・文書館)連携の事例が中心です。第3部は「デジタル文化資源」の政策形成のための試論が展開されています。

巻末には「参考資料」として日本の博物館、美術館、図書館、文書館の比較データや参考文献を掲載。

 

『デジタル文化資源の活用 地域の記憶とアーカイブ』

編者: NPO知的イニシアティブ

判型: A5判、233

発行: 勉誠出版

初版: 201175

定価: 2,500円(税別)

勉誠出版 『デジタル文化資源の活用 地域の記憶とアーカイブ』:

http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=1&products_id=20007

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まえがき 岡本 真

1部 鼎談

記憶のちから―何を残していくべきか 青柳正規・長尾 真・高山正也 (司会)吉見俊哉

2部 「連携」から「活用」へ

文化機関が連携するために―何が問題か? 松永しのぶ

地域情報は住民のなかにある―北摂アーカイブスの成り立ちと展望 西口光夫

図書館を核にしたMLA連携―慶應義塾大学メディアセンター 入江 伸

内なるMLA連携―日本近代文学館 岡野裕行

文化施設連携の効能と課題―全国の地域から 松岡資明

「新しい公共」の概念とその構築―「公立」から「公共」へ 南 学

3部 求められる制度と政策―デジタルアーカイブ構築をめざして

 デジタル文化資源構築の意義 柳 与志夫

 地域拠点の形成と意義―デジタル文化資源の「資源」はどう調達されるのか? 福島幸宏

 新しい担い手の創出―「文化情報コーディネーター」の養成 佐々木秀彦

 指定管理者制度を超えて―「公共法人」(仮称)制度の提案 藤原通孝

 デジタル化と著作権制度―ライセンスの活用 境 真良

参考資料

あとがき 河合将彦

執筆者紹介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「日本のMLA連携の方向性を探るラウンドテーブル」:

http://www.iri-net.org/forum/mlart01.html

http://www.iri-net.org/forum/mlart02.html

http://www.iri-net.org/forum/mlart03.html

(文責 神谷)

 

 

 

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全史料協(全国歴史資料保存利用機関連絡協議会)が編集・発行する会誌「記録と史料」No21が発行されました。

 

「記録と史料」21

編集: 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 広報・広聴委員会

発行: 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会

発行日:2011331

発行部数: 900

判型 B5判、116

 

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

■研究

文書館展示を魅力あるものに ―千葉県文書館の試み― 千葉県文書館 尾崎 晃

地方公文書館における複合館の展開 ―芳賀町総合情報館を事例として― 

芳賀町総合情報館 富田健司

 

■世界の窓

ハンガリー国立アーカイブズ訪問記 高野山大学 藤吉圭二

10EASTICA(国際公文書館会議東アジア地域支部)セミナー及びIACE2010(国際アーカイブ文化展示会)参加報告 神戸大学 佐々木和子

42CITRA(国際文書館評議会円卓会議)オスロ大会報告 神戸大学 佐々木和子

 

■アーカイブズ・ネットワーク ―北から南から― 

海老名市立歴史資料収蔵館の開館について 海老名市立歴史資料収蔵館 長島 靖永島 靖

富山市公文書館開館 ―経過と今後の諸課題― 富山市公文書館 竹内伸行

「公文書館の新地平―法と実践―」セミナー(公文書館昨日普及セミナーin高知)

セミナーの概要 学習院大学 森本祥子

「公文書館の新地平―法と実践―」セミナー(公文書館昨日普及セミナーin高知)

開催を終えて 高知県総務部文書情報課 徳橋正人

 

■書評と紹介

塵海研究会編 『北垣国道日記「塵海」』 日本学術振興会特別研究員 櫻澤 誠

安藤正人著 岩田書院ブックレットアーカイブ系⑬

『アジアのアーカイブズと日本―記録を守り記憶を伝える』 神奈川大学 高江洲昌哉

松岡資明著 『日本の公文書 開かれたアーカイブズが社会システムを変える』 

鳥取県公文書館 伊藤 靖 伊藤 康

地方史研究協議会編 『歴史資料の保存と地方史研究』 新潟市歴史博物館 長谷川 伸

佐藤孝之編 『古文書の語る地方史』 国立東京工業専門学校 新垣恒明 荒垣恒明

岩田書院ブックレット⑭ 『写真保存の実務』および⑮ 『劣化する戦後写真』

あおぞら財団付属西淀川・郊外と環境資料館資料 森本米紀

赤井伸郎 『行政組織とガバナンスの経済学―官民分担と統治システムを考える』

高野山大学 藤吉圭二

 

■資料ふぁいる

平成21年度全史料協調査・研究委員会

「地方自治体の重要な公文書等の取り扱いに関するアンケート報告」

 

■会員刊行物情報

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 購読希望の方は全史料協広報・広聴委員会へ:

http://www.jsai.jp/kanko/kaisi19.html

(文責 神谷)

 

 

 

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本書は、40年以上にわたり製紙用植物繊維の研究をしてきた宍倉佐敏氏(宍倉ペーパー・ラボ代表、特種東海製紙テクニカルアドバイザー)の調査研究の集大成です。

 

宍倉氏は特種製紙(現特種東海製紙)において画材用紙や保護・保存用紙、ファンシーペーパー、再生紙などの開発に携わってきました。在職時に国内外のパルプや木材繊維の研究をし、6千点の藩札を含む、約6万点に及ぶ古典籍・古文書を調査。定年退職後は宍倉ペーパー・ラボを設立し、現在でも紙の繊維分析を行っています。

社外でも、宮内庁書陵部や高野山正智院、国立歴史民俗博物館、神奈川県立金沢文庫、国立公文書館など奈良時代から近現代にいたるまで幅広い紙資料を調査しています。

 

紙の繊維分析は地味な作業で、なかなか後継者が育ってこなかったと宍倉氏は言います。一方、近年の分析技術やコンピュータの進展などにより、本書の付録にある「繊維判定用和紙見本帳」や「簀目(すのめ)測定帳」によって、紙を使い慣れている人であれば、和紙原料の繊維分析が可能になったとも述べています。

 

1部では料紙の基礎知識を、第2部では調査事例を、第3部では具体的な料紙の調査方法を詳説しています。

 

「この本を読んだ紙の専門家の間からは、「モノ(実物)をみている人ならではの説得力のある内容」と高い評価をいただいています。」(宍倉氏の話)

(文責 神谷)

 

『必携 古典籍古文書 料紙事典』 

編著: 宍倉佐敏

判型: A5判、453

ISBN978-4-8406-2072-7

初版: 2011年7月25日

発行: 八木書店

定価: 10,000円(税別)

八木書店出版部:

http://www.books-yagi.co.jp/pub/index.htm

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1部 料紙の基礎知識

 第1章 概 説

 第2章 製 法

 第3章 形態と特徴

 第4章 装幀と料紙(吉野敏武執筆)

 第5章 原 料

 

2部 料紙の調査事例

 第1章 古典籍

 第2章 古文書

 第3章 漢籍・経典

 第4章 百万塔陀羅尼

 第5章 歴代古紙聚芳

 第6章 藩札と私札

 

3部 料紙の調査方法

 第1章 調査の流れ

 第2章 必要な道具とその使い方

 第3章 調査の実際

 第4章 観察と撮影方法

付  録

 用語辞典

 基本的な繊維写真

 参考文献

別冊付録

 繊維判定用 和紙見本帳

  (6種 楮の打紙あり/楮の打紙なし/麻/雁皮/三椏/竹)

 簀目測定帳

【コラム】

「古典籍の料紙の歴史」(渡辺滋・明治大学)

「文房具」(日野楠雄・和紙文化研究会)

「顔料と料紙」(成瀬正和・宮内庁正倉院事務所)

「墨と料紙」(大川原竜一・明治大学)

「平安時代の打雲」(増田勝彦・昭和女子大学)

「漆と紙」(荒川浩和・東京国立博物館名誉館員)

「春日懐紙と万葉集」(田中大士・文科省)

「歌集の料紙」(別府節子・出光美術館)

「『看聞日記』料紙の世界-室町時代料紙の宝庫-」

(小森正明・宮内庁書陵部)

「金沢文庫の料紙」(永井晋・金沢文庫)

「古典籍の料紙、高野山の料紙」

(山本信吉・元奈良国立博物館館長)

「尊経閣文庫の料紙」(菊池紳一・尊経閣文庫)

「経典と料紙」(赤尾栄慶・京都国立博物館)

「漢籍と料紙」(高橋智・慶應義塾大学斯道文庫)

「絵巻物と料紙」(名児耶明・五島美術館)

「拓本と料紙」(高橋広二・毎日書道会)

「古筆と料紙」(高城弘一・大東文化大学)

「キリシタン文献の紙」(豊島正之・東京外語大学)

「紺紙経の料紙になった文書」(鳥居和之・名古屋市博物館) 

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