文献: 2011年1月アーカイブ

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本稿は、和紙の研究をしている宍倉ペーパーラボ(静岡県沼津市)の宍倉佐敏氏が行った国立歴史民俗博物館(歴博)が所蔵する和紙資料(国宝・重要文化財・重要美術品)の調査報告です。(『国立歴史民俗博物館研究報告』第160集、229267p、201012月) 宍倉氏は300点近くに及ぶ資料の表面を顕微鏡で観察し、繊維の種類や紙質・製造法などを調べました。調査期間は20088月~200911月です。

 

報告書の入手先は「国立歴史民俗博物館の刊行物」ページから:

http://www.rekishin.or.jp/kenkyu-2.htm

 

 

宍倉氏は、『高野山正智院伝来資料による中世和紙の調査研究』(特種製紙株式会社 20049月)において「半流し漉き」と呼ばれる漉き方の存在を明らかにしました。それまでは、奈良時代をはじめとする「溜め漉き」と近世の「流し漉き」しか知られていませんでした。

調査範囲は古代から中世まで幅広く、今回の調査でも、「溜め漉き」と「半流し漉き」の製紙法を比較できたといいます。

 

「報告には調査結果の一覧表や顕微鏡写真なども載せましたが、後半部分に用語解説を加えました。和紙研究の関係者の方々に好評で、用語集発行の企画もあります。」(宍倉氏の話)

 

なお、部数に限りがありますが上記報告の「抜き刷り」と『高野山正智院伝来資料による中世和紙の調査研究』の在庫が若干あります。ご希望の方は下記へメールをいただければ無償でお送りいたします。

 

メールの宛先(特種紙商事)

shop-tp@m.tt-paper.co.jp (@は半角で)

郵便番号、ご住所、お名前を記入の上①、②両方またはどちらかを指定してください。

①「古文書・古典籍料紙の調査」抜き刷り②『高野山正智院伝来資料による中世和紙の調査研究』

 

「ほぼ日刊資料保存」(2011120日)でも上記報告書を紹介。

http://www.hozon.co.jp/hobo/

(文責 神谷)

 

 

 

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国立国会図書館は、昨年12月に大量脱酸処理に関する試行結果の報告書を公表しました。わが国で実用化されている大量脱酸技術 ブックキーパー法(BK法)とドライ・アンモニア・酸化エチレン法(DAE法)について、有効性と安全性を調査・検証したものです。

報告書によると、これら二つの脱酸技術には、それぞれ不向きな図書や紙資料もありますが、おおむね脱酸性化処理として有効であり、安全性についても問題がないことが確認されたそうです。同館では、大量脱酸性化技術の推移を注視しつつ、酸性紙対策としての大量脱酸性化処理の実施について検討を続けていきたい、と述べています。(文責 神谷)

 

 

目 次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はしがき・・・・・・・1

1 酸性紙の劣化と保存対策・・・・・・2

2 大量脱酸性化処理方法について・・・・・2

3 国立国会図書館における取組・・・・・・・5

4 平成21年度の大量脱酸性化処理の試行について・・・6

5 調査結果・・・・・10

6 まとめ・・・・・・・・・5

別紙(1) BK処理に不向きな資料

別紙(2 )DAE処理の際に考慮すべき資料及び不向きな資料

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

国立国会図書館「大量脱酸性化処理への取組」のページ:

http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data_operat_05acidremove2.html

「平成21年度 国立国会図書館における大量脱酸性処理に関する試行結果報告」(pdf 474KB):

http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data/deacid_h21_rep1.pdf

 

 

 

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