修復: 2016年3月アーカイブ

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本書は、文化庁の「国宝重要文化財等保存整備費補助金」の助成により制作されたものです。伝統的な装こう技術(*)に加え、現代の科学的な裏付けに基づいた修理や修理理念、修理倫理などを踏まえて書かれています。

 

当初の構想が「教科書(テキスト)」であったそうで、東洋絵画や書跡の素材や構造にはじまり、劣化の現象や修理技術、修理材料、道具類に至るまで、修理に関する基本的なことがらが述べられています。後半には、修理事例も多数載っています。写真やイラストも豊富で、初心者にもわかりやすい内容です。

 *装こうの「こう」はサンズイに「黄」です。

 

 

主な内容:

第1章     装こう文化財の素材と構造

本紙と装丁

本紙の素材と構造

1       基底財

2       彩色層

3       各種装丁に共通する素材・構造

4       装丁各論―各装丁(形態)ごとの構造と素材

5       保存収納

第2章     劣化・損傷を見分ける

1       現象別分類

2       部位別分類

3       原因別分類

 

修理技術・材料・道具

修理技術

1       装こう基礎技術

2       記録調査

3       クリーニング

4       シミ抜き(漂白処置)

5       剥落止め

6       肌裏紙取り替え

7       欠失部を補填する

8       折れ伏せ

9       乾燥

10    補彩

11    本紙補填材

12    接着剤

13   

14    補彩用絵具

15   

16    有機溶媒

17    施設

18    設備・道具

 

事例篇

第1章     絹本絵画の修理

第2章     紙本絵画の修理

第3章     紙・絹以外の基底材の絵画の修理

第4章     書跡の修理

 

 

『装こう文化財の保存修理 東洋絵画・書跡修理の現在』 

編集・発行: 選定保存技術保存団体 一般社団法人 国宝修理装こう師連盟

発行日: 2015年3月31日

監修: 稲葉政満、岡 興造、増田勝彦、三浦定俊

著者: 大林賢太郎

判型: B5判、395ページ、初版1,000

非売品ですが国立国会図書館をはじめ、一部の大学図書館などに収蔵されています。

 

国立国会図書館サーチ:

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026989534-00

(文責 秋田)

 

 

 

 

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紙を基材にした美術品や文化財を中心に保存修復を行っている伝世舎が「セロハンテープ痕の修復作業」をブログにアップしています。全3回のシリーズです。

 

紙の破れをセロハンテープで補修すると、その場ではよいのですが、長い年月でテープの粘着剤が劣化し、作品などを傷めてしまいます。「伝世舎のブログ」では、紙に浸透してしまったテープの粘着剤を除去するために溶剤と自作のサクションテーブルを使った修復事例を紹介しています。

 

 

セロハンテープ痕の修復作業 その1

http://ameblo.jp/denseisya/entry-12126440772.html

セロハンテープ痕の修復作業 その2 サクションテーブル:

http://ameblo.jp/denseisya/entry-12134144847.html

セロハンテープ痕の修復作業 その3 サクションテーブルでの作業

http://ameblo.jp/denseisya/entry-12136202628.html

(文責 秋田)

 

 

 

 

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著者の牧野隆夫氏は仏像修復を手掛ける吉備文化財修復所の代表です。本書は修復所開設以来300体以上の仏像を修復してきた著者30数年の経験の中から書かれたものです。

美術品や文化財の保存修復は科学的な裏付けの下で行われるのが現代の潮流ですが、信仰の対象となる仏像には単に材料学的な保存修復学だけでは割り切れないものがある、と著者は述べています。仏像の修復を通じて、日本人にとって仏像とは何か、文化財とは何か、などを語っています。

 

主な内容は、

仏像と修復について 少し長いまえがき

第一章 再興の再考 秘仏の移動で開幕したドラマ ――普門坊馬頭観音菩薩立像修理

第二章 修復家への道 ――国清寺釈迦如来坐像修理

第三章 東北へ――地域に根ざす仏像修理 ――向居薬師堂仁王像、薬師如来坐像修理

第四章 住職が求めた「もっと違う修理」――皎圓寺全仏像の修理

第五章 足場の上で考えたこと ――浅草寺仁王像修理

第六章 再び、再興の再考 ――願成寺光背化仏復元

第七章 調査から見えた神仏分離 ――修復家にとっての仏像

第八章 「仏の里」を守る仏二十四の魂 ――桑原薬師堂仏像群の修理

第九章 仁王尊百五十年ぶりの山門帰還 ――修禅寺仁王像修理・遷座

第十章 鎮魂と継承の再修理 ――地福寺地蔵菩薩坐像修理

あとがき 仏像とは何なのか?

資料1 旧桑原薬師堂仏像群修理工程

資料2 像種・部位名称・技法

 

『仏像再興 仏像修復をめぐる日々』

著者: 牧野隆夫

発行日: 2016220

発行所: 株式会社山と渓谷社

http://www.yamakei.co.jp/products/2815330670.html

判型: A5判、336ページ

定価: 1,800円(税別)

(文責 秋田)

 

 

 

 

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歴史資料ネットワークのブログが絵画修復家の田口かおりさんによる「1966114日、フィレンツェ」の連載を1月に開始しましたが、第2回が掲載されました。アルノ川の氾濫による国立中央図書館とガリレオ博物館の浸水の様子が述べられています。

 

1966114日、フィレンツェ」の第2回:

http://siryo-net.jp/contribution/firenze1966-02/

1966114日、フィレンツェ」の第1回のご紹介:

http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/mon-blog/2016/01/1966114.html

(文責 秋田)

 

 

 

 

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埼玉県立図書館の資料保存のページ「資料保存~未来へつながる保存の技術~」では同館の資料保存の取り組みや補修技術などを紹介。

本の劣化原因や日頃からできる本のケア、資料保存の基礎、修理の技術など基本的な知識が書かれています。

 

「資料保存~未来へつながる保存の技術~」:

https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/hozon/index.html#STEPUP

(文責 秋田)

 

 

 

 

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ローカル局ですが、東京MXテレビ(9チャンネル)の「どうする東京」という番組で都立中央図書館を紹介します。貴重資料の保存・修復の現場も取材しているようです。

放映日時は、3/26(土)21002130、再放送は、3/27(日)11301159

現在は予告編を観ることができますが、放映後にはYou Tubeに本編がアップされる予定です。

 

「どうする?東京」予告編:

http://s.mxtv.jp/variety/dousuru/

(文責 秋田)

 

 

 

 

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下記のとおり開催されます。

 

期間

■長期コース(東京会場)

平成28719日(火)~85日(金)、平成28822日(月)~99日(金)

■短期コース(高知会場)

平成281114日(月)~1119日(土)

 

会場

■長期コース:国文学研究資料館

■短期コース:高知県立大学永国寺キャンパス(1114日~17日)

         高知市立自由民権記念館(1118日~19)

申込資格

(1)   大学院在学中または大学卒業以上の学歴を有する者で、アーカイブズ学に強い関心を持つ者

(2)   文書館などの歴史資料保存利用機関をはじめとして、官公署・大学・企業等の文書担当部局及び歴史編纂部局、又はアーカイブズを取り扱う必要のあるその他の組織に勤務し、アーカイブズの収集・整理・保存・利用等の業務に従事している者。

定員

■長期コース30

■短期コース35(両コースとも特別聴講若干名を含む)

※いずれも定員を上回る応募があった場合は、全コースの応募者を優先し、選考を行います。

受講料は無料。ただし、横浜開港資料館の観覧料(200円程度)は受講者の負担となります。

 

お申込み詳細は:

https://www.nijl.ac.jp/pages/event/seminar/2016/archives.html

(文責 秋田)

 

 

 

 

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国立国会図書館が図書館向けに資料保存に関する講義と実習「図書館における資料保存」の講師派遣の募集を開始しました。

 

研修時間は3時間で、「図書館における資料保存の考え方に関する講義」と「図書館資料の軽微な破損(ページの破れ、12ページ程度の脱落など)に対する簡易な補修手当ての実習が行われます。

募集期間: 平成2832日(水)~25日(金)

実施期間: 平成2841日(金)~平成29331日(金)

講師の旅費(交通費、宿泊費)は依頼者の負担です。

 

お申込み詳細は:

http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/1214522_1485.html#theme4

(文責 秋田)

 

 

 

 

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