修復: 2008年11月アーカイブ

非破壊試験による和紙の繊維判定法を開発

washisamplebook.jpg古文書や美術品など、紙を基材とした文化財の修復・研究の際、使われている繊維を調べることがあります。微量の紙片を得て顕微鏡で判定することが従来の方法でしたが、国宝や重要文化財などの場合は、破壊検査となるため、繊維判定が困難でした。

 

繊維分析研究者の宍倉佐敏さんは、代表的な原料と漉き方による比較判定紙をつくり、古文書の用紙と比較観察することにより、繊維の種類を同定する非破壊による判定法を開発しました。

 

見本帳の発売

紙の温度(名古屋市熱田区)では、比較判定紙をポケットタイプ(190mmX80mm)の見本帳にして発売しました。価格は、15,250円(税別)です。見本帳には、麻や楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの和紙や針葉樹パルプなど22種類の紙が入っています。それぞれの紙には、原料の産地や煮熟の方法、叩打やネリ剤の種類のデータが添えられています。漉き方や乾燥方法なども記載されており、紙漉きを担当した黒谷和紙(京都府)の林伸次氏によるコメントも含まれています。

 

「紙の修復家や研究者などの方々に活用いただきたいと思います。11月30日の和紙文化講演会でも販売予定です。」(宍倉ペーパー・ラボ 宍倉佐敏氏)

 

見本帳と同時に和紙(全紙)も発売。価格帯は1500円の針葉樹パルプ(600900mm)から2,350円の古代紙打紙(400490mm)まで。(価格は税別)

 

「宍倉さんの指導で、漉き手を林さん一人にし、紙にバラツキが出ないようにしました。制作部数は400部です。」(紙の温度(株) 代表取締役社長 花岡成治氏)

 

見本帳と和紙は、店舗で販売しているほか通信販売も。

紙の温度(株) : http://www.kaminoondo.co.jp/

 

*第16回和紙文化講演会 : ブログもんじょ箱既報

http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/mon-blog/2008/09/161130.html

 

 

 

 

 

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