文献 『装こう文化財の保存修理 東洋絵画・書跡修理の現在』大林賢太郎著

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本書は、文化庁の「国宝重要文化財等保存整備費補助金」の助成により制作されたものです。伝統的な装こう技術(*)に加え、現代の科学的な裏付けに基づいた修理や修理理念、修理倫理などを踏まえて書かれています。

 

当初の構想が「教科書(テキスト)」であったそうで、東洋絵画や書跡の素材や構造にはじまり、劣化の現象や修理技術、修理材料、道具類に至るまで、修理に関する基本的なことがらが述べられています。後半には、修理事例も多数載っています。写真やイラストも豊富で、初心者にもわかりやすい内容です。

 *装こうの「こう」はサンズイに「黄」です。

 

 

主な内容:

第1章     装こう文化財の素材と構造

本紙と装丁

本紙の素材と構造

1       基底財

2       彩色層

3       各種装丁に共通する素材・構造

4       装丁各論―各装丁(形態)ごとの構造と素材

5       保存収納

第2章     劣化・損傷を見分ける

1       現象別分類

2       部位別分類

3       原因別分類

 

修理技術・材料・道具

修理技術

1       装こう基礎技術

2       記録調査

3       クリーニング

4       シミ抜き(漂白処置)

5       剥落止め

6       肌裏紙取り替え

7       欠失部を補填する

8       折れ伏せ

9       乾燥

10    補彩

11    本紙補填材

12    接着剤

13   

14    補彩用絵具

15   

16    有機溶媒

17    施設

18    設備・道具

 

事例篇

第1章     絹本絵画の修理

第2章     紙本絵画の修理

第3章     紙・絹以外の基底材の絵画の修理

第4章     書跡の修理

 

 

『装こう文化財の保存修理 東洋絵画・書跡修理の現在』 

編集・発行: 選定保存技術保存団体 一般社団法人 国宝修理装こう師連盟

発行日: 2015年3月31日

監修: 稲葉政満、岡 興造、増田勝彦、三浦定俊

著者: 大林賢太郎

判型: B5判、395ページ、初版1,000

非売品ですが国立国会図書館をはじめ、一部の大学図書館などに収蔵されています。

 

国立国会図書館サーチ:

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026989534-00

(文責 秋田)

 

 

 

 

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