2012年1月アーカイブ

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著者の酒井邦嘉氏は東京大学大学院総合文化研究科の准教授です。専門分野は言語脳科学で脳機能解析学を研究しています。この分野はまだ若い境界領域だそうですが、紙の本の読書は人間の想像力を高めたり考えを深めることなどに有効であるようです。本書は酒井氏の研究をもとに書かれていますが、同氏の造詣が深いネイチャーフォトや音楽、蔵書家としての経験なども交えてわかりやすく解説しています。

2010年は電子書籍元年と騒がれましたが、日本ではまだあまり普及していません。発展途上にある電子書籍と紙の本のそれぞれ良い部分を読者は享受すべきと著者は言っています。

(文責 神谷)

 

東京大学大学院総合文化研究科 相関基礎科学系 酒井研究室

http://mind.c.u-tokyo.ac.jp/index-j.html

 

『脳を創る読書 なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか』

著者: 酒井邦嘉

発行日: 2011年12月17日

発行所: 実業之日本社

判型: 四六判、200

定価: 1,200円(税別)

http://www.j-n.co.jp/cgi-bin/product_detail.cgi?code=4-408-10907-X

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・読書は脳の想像力を高める

・脳の特性と不思議を知る

・紙の本と電子書籍は何がどう違うか

・紙の本と電子書籍の使い分けが大切

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本書は、2011829日(月)に開催された第42回大学図書館問題研究会のオープンシンポジウムの講演記録です。

 

報告内容は下記の通り。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

報告1: 「私の東日本大震災体験」 和知剛(郡山女子大学図書館)

震災直後から、勤務先の大学図書館での復旧体験談です。

報告2: 「図書館員ができること--日図協図書館支援隊に参加して」 矢崎省三(元東京農工大学図書館)

 日本図書館協会の「HELP-TOSHOKAN(被災地図書館支援隊)」の参加報告です。

報告3: 「震災でわかったこと、私たちが役にたてること」 木部徹(東京文書救援隊)

 津波などで被災した文書を利用可能な状態まで復旧させる東京文書救援隊のシステム紹介です。

報告4: 「『だれでも・どこでも Q&A図書館』によるレファレンスサービス」 林賢紀(農林水産研究情報総合センター・saveMLAK

 震災後に、ミュージアム、ライブラリー、アーカイブズ、公民館の被災・救援情報の集約や救援活動をしているボランティア団体「saveMLAK」と被災者へのレファレンスサービス『だれでも・どこでも Q&A図書館』を立ち上げた報告です。

質疑応答

 報告者4名を交えたディスカッションの記録です。

 

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大図研シリーズNo.30「震災そのとき、その後―震災と図書館について考える―」

編集・発行: 大学図書館問題研究会 出版部

発行日: 20111225

判型: A451

定価 会員800/非会員1,000円(ともに送料込)

ご注文は『大図研シリーズ』のページから:

http://www.daitoken.com/pub/series

(文責 神谷)

 

 

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(財) 日本図書館協会発行の月刊誌「博物館研究」平成241月号が「資料の公開と保存」を特集しています。

内容は博物館資料の公開(展示・研究)と保存について民族資料、隕石資料、動物園、総合博物館などコレクションの異なる4つの館種からの取組み報告です。

 

月刊「博物館研究」(平成241月号、vol.47 No.523))

発行日: 20111225

発行: (財)日本博物館協会

判型: B5判、58

年間購読料(4月~翌3月):12,600円(送料込)

バックナンバー:11,260円(送料別途)

 

月刊「博物館研究」:

http://www.j-muse.or.jp/home/katsudou01.html

 

内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■特集「資料の公開と保存」

資料の公開・活用をささえる予防保存―国立民族学博物館での取組みから 園田直子

隕石資料の公開と保存―神奈川県立生命の星・地球博物館の事例 平田大二 山下浩之

動物園における資料の公開と保存 堀秀正

展示手法の変化に見る保存とデザインの関係性 神庭信幸

 

・海外博物館だより イギリスの大学美術館調査―キングストン大学スタンリー・ピッカー・ギャラリーを例に 小林昌夫

・支部情報 東海支部「開館35周年記念 特別展 濃尾震災120年」について 山田昭彦 西谷徹 竹村宗近

・コレクション 石川県立美術館 高嶋清栄

・展覧会

・普及活動

・アンテナ

・日博協だより

・ミュージアムクリップ

・編集後記

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(文責 神谷)

 

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2012年度の文化財保存修復学会大会のファーストサーキュラーがまいりました。スケジュールは下記の通りです。

 

1.大会(研究発表): 630日(土)・71日(日)

2.総会: 71日(日)

3.機器等展示: 630日(土)・71日(日)

4.懇親会: 630日(土) 17001900予定

会場は13が日本大学文理学部百周年記念館、4は日本大学文理学部3号館で行われます。

住所は、東京都世田谷区桜上水3-25-40

 

研究発表の締め切りは213日(月)必着、非会員の場合は122日(日)までに学会事務局に申込書を提出。企業などの機器展示や研究発表要旨集への広告掲載申し込みは227日(月)まで。

(文責 神谷)

 

詳細は文化財保存修復学会大会のページで:

http://www.kuba.co.jp/taikai34/

 

 

 

 

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東京都立図書館が資料保存のページを更新。ホームページのレイアウトも一新し、保存・修理についてのQ&Aを充実、洋装本の修理に「背の取れた本の修理」や地図や図表などの「付属資料の処理」ほか新たな項目も加わりました。(文責 神谷)

 

東京都立図書館資料保存のページ:

http://www.library.metro.tokyo.jp/about_us/syusyu_hozon/siryou_hozon/tabid/2104/Default.aspx

 

 

 

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原書は、国立ヴェネツィア文書館併設のアーキビスト養成のための学校の教材としても用いられているアーカイブズ入門書で、2008年に出版されました。本書はこれを邦訳したものです。

 

主な内容は、アーカイブの概念からイタリアのアーカイブ行政や文書館の紹介、アーカイブの成立と運営上の注意点、文書館の活動内容やデジタル化への取り組み、などです。各章には要約が載っており読者の理解を助けています。

 

サブタイトルの「石板」にもある通りイタリアのアーカイブの歴史は古いですが、アーカイブズ法が成立したのは1963年。国立の文書館は全国の県庁所在地に設置されており、その他都市の文書館が下部組織として存在しています。100館ある国立文書館のうち17館にはアーキビスト養成の学校が設けられていますが、現在ではアーキビストの人員過剰が問題になっており、新規採用はほとんどないとのことです。

 

近年のデジタル化についても述べており、情報化におけるアーカイブズは発展途上にあり、さまざまな課題も挙げています。

「デリケートなこの段階ではまだ、アーキビストは記憶の番人として信頼性を得ている。真の伝統を携え、それを放棄せずに時代とともに歩みをすすめ、情報処理技術者と法曹関係者との対話を進めるのであれば、デジタル・アーカイブズの未来への橋渡し役として成功するであろう。」(第五章要約より抜粋)

 

著者 マリア・バルバラ・ベルティーニ氏は、国立ミラノ文書館館長および付属古文書学校の校長。訳者の湯上良(ユガミ リョウ)氏は、東京外国語大学トルコ語科卒、(株)日本電気勤務の後、2002年度よりヴェネツィア大学史学科に入学、現在はScuola dottorale del Veneto奨学金給付生です。

(文責 神谷)

 

『アーカイブとは何か 石板からデジタル文書まで、イタリアの文書管理

著者: マリア・バルバラ・ベルティーニ

訳者: 湯上良

発行日: 2012113

発行: 法政大学出版局

判型: 四六判、186

定価: 2,800円(税別)

ISBN978-4-588-35006-1 C1022

http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-35006-1.html

 

内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第一章 アーカイブという概念

1 記憶の保存

2 アーカイブの定義

3 アーカイブの特徴

4 アーカイブズの法的要件

5 書類のライフサイクル

要約

 

第二章 イタリアのアーカイブ行政・組織

1 多種のアーカイブズ

2 イタリアのアーカイブ行政

3 教会関連アーカイブズ

4 ヨーロッパ連合のアーカイブズ

5 いわゆる「新史料」について

要約

 

第三章 アーカイブの運営

1 アーカイブの形成

2 非現用文書と長期保存選別

3 史資料

要約

 

第四章 運用

1アーカイブすなわち長期保存用スペース

2 閲覧と閲覧許可

3 専門意見―アーキビストの役割と教育

4 価値評価

要約

 

第五章 情報化とアーカイブズ

1 はじめに

2 国際情勢

3 ヨーロッパの情勢

4 イタリアの状況

5 問題点と展望

要約

 

付録

1 「アーキビストの倫理に関する国際規定」

2 2003630日暫定措置令第196

訳者あとがき

関連法規

参考文献

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アメリカ・アーキビスト協会(SAA)が2010年に発行したマニュアル"Preserving archives & manuscripts"(第二版)(英文、525ページ、pdfファイル)を無償提供。東日本大震災の被災資料の救済が目的であればどなたでも利用できるそうです。(文責 神谷)

 

詳細は全史料協の新着情報一覧ページに:

http://www.jsai.jp/info2011/info20120103.html

 

 

 

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