新着文献 『アーカイブズが社会を変える 公文書管理法と情報革命』 松岡資明著(平凡社新書)

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わが国の公文書管理は欧米先進国のみならず近隣のアジア諸国と比べても後れているというのが著者の持論です。松岡氏は、社会保険庁の年金記録問題や国立公文書館の職員数などを例に出して、日本の公文書管理の現状を訴えています。

一方、201141日に公文書管理法が施行されました。新しい法律で、後れをとっていた公文書の管理がどのように変わるか、課題や今後の展望が述べられています。

アーカイブズ(記録資料)は公文書に限らず大学や企業、個人資料など広範に及んでいます。文書だけでなく画像や音声、映像など多様です。近年ではデジタル媒体も増え続けています。

 

「良いこと悪いことを含めて記録を残すということは大変勇気のいることである。しかし、近代の入り口に立ちかえり改めて「公共」と向き合わない限り、この国はいつまでも漂流を続けるしかないのではないだろうか。その意味で、日本は大変革期にあるとも言えるのである」(あとがきより)

 

主な内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まえがき

第1章      後れた国ニッポン

第2章      アーカイブズの宇宙

1耳目集めた「天草アーカイブズ」

2「エル・ライブラリー」の挑戦

3日本文化の源流をさぐる「仏教資料文庫」

4外邦図の世界

5北海道開拓と囚人

6東京電力「電気の史料館」

7世界有数のデジタル・アーカイブズ「アジア歴史資料センター」

8山口銀行「やまぎん史料館」

9逆境に立ち向かう「日航アーカイブズセンター」

第3章      資料保存の危機

第4章      公文書管理法で何が変わるか

1成立までの経緯

2公文書管理法とは何か

3その課題

第5章      社会に欠かせぬアーカイブズ

第6章      課題と展望

1いかに多様な記録資料を保存するか

2「MLA連携」

3著作権問題

4人財育成

5アーカイブズを支える市民の力

あとがき

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『アーカイブズが社会を変える 公文書管理法と情報革命』 

松岡資明(まつおかただあき)著

ISBN978-4-582-85580-7 NDC分類番号 360

2011415日発行 

新書判、224

平凡社新書

http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=85_580

定価740円(税別)

 

既刊 『日本の公文書 開かれたアーカイブズが社会システムを支える』 松岡資明著 ポット出版

http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/mon-blog/2010/01/post-72.html

 

 

 

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