元吉備国際大学教授でJICA専門家の坂本勇さんは、2004年に発生したM9.3のスマトラ沖巨大地震によるインドネシア・アチェ州の津波被害による文書の救出事例を、会報『土地家屋調査士』の10年4月号に執筆しています。
アチェ州では16トンもの土地台帳や役所の資料、写真アルバム、業務用パソコンなど多くの「法的記録」や「歴史的資料」が被災しました。投稿文は災害の発生から応急処置、修復作業、デジタル化、被災地への資料の返還までの流れの記録です。
気温35℃、相対湿度83%の気候の中で津波に遭った文書資料は、意外にもカビや腐敗が発生しておらず、海水に含まれる塩分が何らかの作用したのかもしれない、と坂本さんは述べています。
近年、日本でも集中豪雨や地震による資料の大規模な被災が報告されていますが、ボランティアや公的災害支援に頼っているのが現状です。米国など先進国では、プロフェッショナルの民間災害復旧企業が活躍しており、日本でも専門企業が必要であることを力説しています。(文責 神谷)
日本土地家屋調査士会連合会:
http://www.chosashi.or.jp/index.html
会報『土地家屋調査士』10年4月号(PDF 3MB):
http://www.chosashi.or.jp/activity/publications/kaiho/kaiho2010.html#1004

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