2009年6月に公文書管理法が成立し、2011年4月に施行されます。松岡氏は日本経済新聞の編集委員で、公文書管理法の成立過程をつぶさに取材してきました。氏によると、古文書の記事を執筆するために国文学研究資料館を訪ねたことが、アーカイブズの世界を知るきっかけになったそうです。
資料館で紹介された学習院大学のアーカイブズのシンポジウムに参加し、日本が、欧米をはじめ中国や韓国などの近隣諸国よりアーカイブズの面で大きく後れをとっていることを著者は知りました。その後、日経新聞の「文化往来」というコラムに連載、記事を読んだ福田康夫官房長官(当時)の目にとまり、懇談会ができ、昨年の法成立につながったといいます。
近年の薬害エイズや年金記録など身近な問題をはじめ多くの取材をもとに、より良い社会をつくるうえで、公文書やアーカイブズ(記録資料)の管理・保存がいかに重要であるかということを訴えています。(文責 神谷)
主な内容------------------------------------------------------
はじめに
I 公文書管理法はなぜ、必要なのか
公文書管理法は何のための法律か
「公文書」は国民共有の知的資源
情報公開とアーカイブズ
日本の現実
杜撰な文書管理は日本の伝統か?
Ⅱ 公文書管理法の成り立ち
公文書管理法成立へ
公文書管理法
公文書管理法の課題
Ⅲ 深くて広いアーカイブズの海
深くて広いアーカイブズの海
知られざる〝負の遺産〟
記録は時代の証人─1 市川房枝
記録は時代の証人─2 満鉄・藤原豊四郎
記録は時代の証人─3 横浜正金銀行資料
記録資料は力
Ⅳ デジタル化の功罪
研究資源共有化システム
SMART-GS
デジタル化とMLA連携
デジタル・ジレンマ
Ⅴ 記録資料を残す意味
新潟・中越地震ボランティア
熊本県・宇城市アーカイブズ
公文書以外のアーカイブズ・建築、音楽、漫画
公文書以外のアーカイブズ・公害裁判、学徒出陣、労働資料
Ⅵ 記録資料を残すには
デジタル時代のアーキビスト
あとがき
巻末資料●日本の公文書館一覧
巻末資料●参考URL一覧
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松岡資明(まつおかただあき)著
ISBN978-4-7808-0140-8 C0000
2010年1月20日発行 初版1,500部
B6判、200p
ポット出版
http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0140-8.html
定価1,800円(税別)
「『理想書店』というサイトで、電子書籍としての販売も予定しています。」(編集者 大田洋輔さん)
電子書籍の『日本の公文書館』は1/22(月)に発売予定。
電子書籍の『日本の公文書』は1/22(金)に発売予定。
理想書店:http://www.dotbook.jp/store/

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