新着文献 『公共図書館と協力保存』―利用を継続して保証するために― 安江明夫 著 

NPO法人共同保存図書館・多摩 法人化第一回総会記念講演記録

koukyoutoshokantokyouroku.jpg本書は、2008525日に開催されたNPO法人 共同保存図書館・多摩(略称 多摩デポ、調布市深大寺)の法人化記念総会の記念講演の記録です。講演者は元国立国会図書館副館長の安江明夫氏。安江氏は、「IFLA(国際図書館連盟)資料保存の原則」の変遷などを例に、「利用のための資料保存」の考え方にいたった経過を述べています。資料保存におけるプリザベーションとコンサベーションの違い、資料保存の定義などもわかりやすく解き明かしています。

後半は、公共図書館における資料保存を説明、資料の廃棄や地域内仕組みのつくり方、共同保存図書館の運営とサービスなどについての話です。共同保存図書館の出現によって、図書館のコンセプトが変化すること、ネットワーク化や広域化がさらに進展することにも言及。専門用語の解説もあり、初心者でも読みやすい内容になっています。

 

 

 

 

 

共同保存図書館とは、デポジット・ライブラリー(保存図書館 deposit library)と呼ばれ、複数の図書館で所蔵が困難になった資料を一ヶ所に集め、共同で保存する仕組み。書誌・所蔵情報の管理と提供を行い、物流システムを保障して、各図書館の求めに応じて利用者が必要とする資料を貸し出す保存センター。利用率の落ちた資料も捨てないで保存できること、収納スペースが節約できることなどのメリットがあります。(多摩デポサイトより抜粋)

 

多摩デポは、200210月に発足した「多摩地域の図書館をむすび育てる会(略称 多摩むすび)」が母体となってできた団体です。当時、東京都立図書館の縮小・再編問題があり、大量除籍による図書の散逸が懸念され、市町村立図書館長協議会が引き受けた約5万冊の本が蔵書のベースとなっています。元図書館員や地域住民などのボランティアが5万冊の本を横断検索により重複調査し、「保存資料シール貼り」を行いました。昨年4月にNPO法人として正式に登記され、7月からは「図書館資料の里親探し」も始めています。これは、多摩地域の図書館で複本があるため除籍された資料などを、必要としている図書館に仲介する事業です。

 

多摩デポ : http://www.tamadepo.org/

多摩デポの正会員は101名、3団体で賛助会員は33名、2団体です。

 

多摩デポブックレット1『公共図書館と協力保存』-利用を継続して保証するために-

著者:安江明夫

発行:特定非営利活動法人 共同保存図書館・多摩

発売:けやき出版  http://www.keyaki-s.co.jp/

発行日:2009.5.31、A5判、46p 定価 600円(税別)

ブックレットは年3回の刊行を予定しているそうです。

 

購入やお問い合わせは、多摩デポまで。

E-mail : depo_tamayahoo.co.jp (アットマークは半角に)

182-0011 東京都調布市深大寺北町1-31-18 FAX 042-484-3945

 

 

 

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