世界初、非破壊検査、テラヘルツ波で絵画技法を解明

初期ルネサンス作品、ジョット(伊)の『バディア家の祭壇画』を三次元分析

 

terahelztop2.JPG

 

(独)情報通信研究機構(略称 NICT,理事長 宮原秀夫)は、テラヘルツイメージング法によりウフィツィ美術館所蔵、イタリア絵画の父 ジョット作品『バデイア家の祭壇画』を分析しました。

従来、文化財の科学調査における物質の同定には、有機物には赤外分光、無機物には蛍光X線などが使われてきましたが、金属以外の物質からなる作品の三次元の内部構造を調べる方法がありませんでした。

 

テラヘルツイメージング法は、作品の内部構造を非破壊、非接触で観察することができます。テラヘルツ波は、光と電波の中間に位置する、おおむね0.110THz(テラヘルツ)の周波数帯の電磁波です。1秒間に1兆回振動する波の周波数といわれています。

今回の分析では、絵画の下地の構造が石膏層2層であることがわかりました。ジョットが中世の技法、絵が祭壇の装飾という扱いだった時代の技法を用いながら、ルネサンスの特徴である自然で人間的な作品を描いたことを解明しました。

年内には修復記録が出版(イタリア語)される予定です。(文責 神谷)

 

(独)情報通信研究機構 報道発表のページ:

http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h20/090225/090225.html

(独)情報通信研究機構トップページ:

http://www.nict.go.jp/index-J.html

 

参考文献 :

「テラヘルツ波による非破壊検査法の可能性」

(文化財保存修復学会第29回大会研究発表要旨集 2007

 

 

| | コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 世界初、非破壊検査、テラヘルツ波で絵画技法を解明

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/mon-blog/mt-tb.cgi/66

コメントする

株式会社TTトレーディング
デジタルもんじょ箱トップへ

最近のトラックバック

過去の記事