保存対策事例に清里フォトアートミュージアムの取り組みを掲載しました。
http://www.tokushu-papertrade.jp/digimon/con_case/con_case04menu.html
手紙には「プリントに万年筆でサインすると、何らかの理由でプリントが水で濡れた場合にインキが表面に染み出て写真画像をダメにする可能性がある。サインは軽く鉛筆で・・・」という内容が書かれていました。当時から、米国では写真をとても大切に扱っていたのです。
写真家 細江英公(ほそええいこう)氏は、1969年にワシントンのスミソニアンで個展『おとこと女』を開催しました。作品の購入希望があり、写真プリントの裏面に万年筆でサインをして送ったところ、送り返されてしまいました。
同じころの日本は、「写真の本質は記録」という考え方が主流で、「写真は変退色するので印刷物で保存」というのが一般的な認識でした。1975年から教鞭を執った東京写真短期大学(現東京工芸大学)では細江氏が、写真ギャラリーをつくる、写真家の作品を収集するなどの提案とともに、保管庫の温湿度を一定にするという条件をつけました。以後、80年代のカラープリントの変退色の問題などもあり、写真の保存性が一般社会でも話題に上るようになりました。
細江氏は、1995年に清里フォトアートミュージアム(K・MoPA)の初代館長に就任し、館の理念の一つに写真プリントの永久保存を掲げました。
■清里フォトアートミュージアムでは2008年1月25日(日)まで、プラチナプリントの写真展 井津建郎『内なるブータン』を開催しています。
1/26~2/20の間は休館、2/21(土)から6/28(日)まで『2008年度ヤングポートフォリオ』を開催予定です。(文責 神谷)
清里フォトアートミュージアム:http://www.kmopa.com/
参考文献 :
細江英公 『ざっくばらんに話そう-私の写真観』(2005、窓社)
平成20年度 画像保存セミナーレジュメ (2008.10.30~31社団法人日本写真学会)
コメントする