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HOMEデジタルもんじょ箱保存対策事例>法政大学大原社会問題研究所 研究所ライブラリーの役割と「利用のための資料保存」

保存対策事例

保存対策事例 第3回(2008.10.29) ▲保存対策事例トップへ
法政大学大原社会問題研究所 3/3 研究所ライブラリーとしての今後の課題

何を優先すべきか


研究所ライブラリーには、資料の収集(受け入れ)、整理、公開、保存といった業務があります。今後の課題をお伺いしました。
まず人材の継承です。現在、事務職員については専任職員2名、事務嘱託2名、臨時職員8名で行っています。スタッフは削減傾向にあります。専門性の高いライブラリーですので、独自の資料が多く標準化にはなじまない所があります。これまでのノウハウを継承し、研究員とともに主体的に資料の収集・公開・保存活動にあたっていかなければなりません。

限られた人員・予算の中で何を優先すべきか…。研究所では研究員と職員が意志統一を図る場を設けフットワークを軽くしているそうです。

書庫スペースと資料の受け入れ

書庫スペースも大きな問題です。もし、今大きな資料群がきたらパンクしてしまうかもしれない(笑)
そのため、
・図書、雑誌は重点的にユニークなものに絞って受け入れる
・資料類は、労働組合の本部資料、労働・社会運動関係のユニークなコレクションを受け入れる
としています。
また、物理的にスペースを増やすために、5年計画で通常書庫の固定書架を集密書架に変更しています。


収納スペースの問題は、一研究所の問題だけではありません。労働関係の資料保存機関の間で、「社会・労働関係資料センター連絡協議会(労働資料協)」というネットワークを作っています。加盟機関で相互に不要図書を交換したり、まとまったコレクションの寄贈情報、処分情報を交換しあいながら、資料の散逸を防いでいます。


▼労働資料協のホームページ
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/rodo/top.html















▲電動集密書架(通常書庫)



今後の展望

研究所にとって大きな武器になっているのは、1996年度に開設した webサイト“OISR.ORG”です。年々コンテンツの拡充を続け、2007年度には「逐次刊行物データベース(暫定版)」「国民文化会議資料インデックス(第一次公開)」など所蔵資料の公開を行っています。

▼法政大学大原社会問題研究所webサイト“OISR.ORG”
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/

スタッフ削減、書庫スペースがひっ迫するなか、若杉氏はあるアイデアを持っています。未整理・保管資料の存在をインターネットで告知することです。
受け入れ資料は、整理・登録をしないと公開されません。人手不足の中、作業リストの後ろで待っている数多くの資料があります。その存在をインターネットで告知することは出来ないかと。もし、利用したいという人がいてくれたら、その資料の作業順位は上がり、公開される日も早まるでしょう。何より、そうやって利用されることでライブラリーが活性化します。


相互に利用すること。影響しあうこと。これまでもやってきたことであり、これからも社会運動の研究所ならではの「ネットワーク」を作ることができるのでは、と思いました。ありがとうございました。
(取材日2008年10月15日 於法政大学大原社会問題研究所)

なお、今回の取材を契機に若杉氏があたためていた「未整理・保管図書資料一覧」が下記のようにアップされました。
▼未整理・保管図書資料一覧
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/notice/hokan.html
未整理状態で保管している主なコレクションの一覧表です。
ぜひご覧ください。

























取材協力
法政大学大原社会問題研究所
東京都町田市相原町4342

画像の無断転載を禁じます。

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