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HOMEデジタルもんじょ箱保存対策事例>虎屋文庫 古文書類の保存と企業アーカイブズとしての役割

保存対策事例

保存対策事例 第1回(2008.04.01) ▲保存対策事例トップへ
虎屋文庫 3/3 企業アーカイブズとして

企業のアイデンティティを確立


前述したように、虎屋文庫は企業資料の調査・収集・保存そして外部への情報発信など企業アーカイブズとしての役割があります。

次に社内における虎屋文庫の役割をご紹介します。




江戸時代の古文書類から、明治・大正時代および戦前の近代経営史料、そして昭和22年以降の企業史料を編纂し、2003年11月に『虎屋の五世紀 伝統と革新の経営』と題して『通史編』『史料編』を刊行しました。

社内でのアーカイブズの運用についてたずねると。
広報部・営業部との連携は重要です。広報部に取材があった際は調査・資料を提示し、営業部へは、和菓子の菓銘解説などを行います。
全社員に対しては、社内の掲示類をまとめ年表を作成し、イントラネットで閲覧できるようにしています。また、和菓子の解説、社内問合せの調査や回答を行っております。

虎屋文庫は、いわば虎屋の事典です。それを社員が活用することで、企業のアイデンティティを保ち、新たな和菓子文化の創造につながるのだと青木氏のお話を伺って感じました。

「山路の錦」





▲土地買い増しの証文(1628年)
虎屋に残る最古の資料。

今後の課題

虎屋文庫虎屋文庫の今後の課題についてたずねました。
年々業務が多岐にわたり仕事が増えてゆく中で、それぞれの質をどう保ってゆくか。また、アーカイブズの業務は、継続することが大変重要です。人をどう育ててゆくかが、課題です。

最後に、企業の資料室に所属している方々へのアドバイスを。
これは私どもにとっても必要性を感じていることですが、まず、場所・人・時間の調整をつけることです。

そして社内の理解を得ることが重要です。たとえば、資料を廃棄する前に相談してもらう、これを繰り返し行い動機づけしています。

生資料の受け入れについては、ガイドラインが必要でしょう。社風や業態によって受け入れの基準は異なりますが、先行する企業のガイドラインは参考になると思います。

日々の積み重ねが企業の歴史となり、文化となり、明日へつながる。
私どもも微力ながらお力になれれば、という意を強くいたしました。
ありがとうございました。
(取材日2008年2月21日 於虎屋文庫)





















取材協力
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